浴衣や手拭いなどの有松絞りで有名な緑区有松の歴史の町並みを巡ってみた。

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名古屋市緑区といえば有松!国産の絞り染めの実に9割のシェアを誇る江戸時代に誕生した有松・鳴海絞や江戸時代からの建物が連なる町並みが有名ですね。また、平成28年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことでも話題になりました。

名鉄有松駅、有松イオンからほど近い位置にある旧東海道沿いの有松の街並みは、1608年(慶長13年)に尾張藩の奨励によってつくられた「鳴海宿(なるみしゅく):現在の緑区」と「池鯉鮒宿(ちりゅうしゅく):現在の知立市」の間にあり「間の宿」と呼ばれる宿場町です。副業として始まった絞り染めが東海道の旅人にもてはやされ、繁栄してきました。伝統的な日本家屋が並ぶ美しい町並みは名古屋市の町並み保存地区に指定されています。

また有松は東海道五十三次の中でも街道一の美観として知られ浮世絵師北斎、広重等によっても画かれた町並みは今も息づいて絞りの文化を育て、日本の美しさを今に伝えています。

1784年(天明4年)の大火で村の大半が焼失してしまいました。その際、火災に備えて漆喰による塗籠造(ぬりごめづくり)とし、萱葺き(かやぶき)屋根を瓦葺としました。今も当時の面影を残した豪壮な町家が立ち並んでいます。

また、服部家住宅と服部家土蔵は愛知県が「有形文化財」に指定し、岡家住宅・小塚家住宅・竹田家住宅は名古屋市が「有形文化財」に指定しています。建物だけでなく、有松に毎年10月に行われる有松天満社の秋季大祭(天満社祭礼)が「無形民俗文化財」、そこで引き回される3台の山車は「有形民俗文化財」に指定されているなど、まさに歴史の残る街なんです。

今回は、FOCUS編集部が実際に歴史が残る有松の街並みを実際歩いてきました!
下の地図が実際に歩いた街並みの経路です。

【スタート:名鉄有松駅】→(1)有松山車会館→(2)竹田庄九郎碑→(3)有松・鳴海絞会館→(4)服部邸→(5)常夜燈→(6)竹田邸→(7)岡邸→(8)小塚邸→(9)天満社→(10)祇園寺→(11)有松天満社文嶺講→(12)有松一里塚→(13)長坂道→(14)有松神社→(15)山王坂→【ゴール:名鉄有松駅】

名鉄有松駅から出発です!

(1)有松山車会館(ありまつだしかいかん)


有松には、「布袋車(東町)」、「唐子車(中町)」、「神功皇后車(西町)」の3台の山車があります。これらは、有松の氏神、有松天満社の秋季大祭(10月第1日曜日)に旧東海道の街並みに曳き出されます。3台の山車は、1973年に名古屋市の有形民俗文化財の指定を受けていました。有松山車会館では山車1台を毎年交代に展示をし、豪華な飾り付けをした山車や春季大祭(3月第3日曜日)、秋季大祭(10月第1日曜)の歴史資料等も展示されています。
入館料:200円 営業時間:10:00~16:00
休館日:月~金曜日(土日・祝祭日・団体予約は開館)
住所:〒458-0458 愛知県名古屋市緑区有松2338

(2)竹田庄九郎碑(たけだしょうくろうひ)


有松・鳴海絞会館の駐車場の奥にあります。
1608年(慶長13年)尾張藩の奨励で、知多の英比庄から竹田庄九郎始め8名がこの地に新しく村を開拓し、農家の副業として九州の豊後絞から、絞りの技法(九九利染)を考案した(有松絞の由来)と伝えられています。この功績がたたえられ、昭和8年に有松絞商工同業組合が「有松絞開祖竹田庄九郎之碑」を建立しました。隣には、絞中興の祖鈴木金蔵翁の紀功之碑が移設されました。

(3)有松・鳴海絞会館(ありまつ・なるみしぼりかいかん)


有松・鳴海絞会館は、有松独特の絞り文化の保存と発展のために造られ歴史的工芸的にも価値ある製品や資料の展示実演など幅広く絞りを紹介しています。伝統工芸士による絞実演もぜひ見ていただきたいです。絞り体験教室(要予約)も開かれ、気軽に絞りの世界を満喫できます。また、1階展示即売場は有松絞り製品のすべてが見て買えるスペースになっています。
入館料:300円 営業時間:9:30~17:00
休館日:4月~11月末まで無休
ただし絞りまつり前後5/30~6/1 6/4~6/6は休み
12月~3月末まで 水曜休み
住所:〒458-0924 愛知県名古屋市 緑区有松3008

(4)旧服部邸(きゅうはっとりてい):井桁屋


服部家は、1790年(寛政2年)創業の絞問屋で、井桁屋を屋号として現在も営業されています。屋敷地は、東海道に面して広い間口をとっており、中央部に二階建の主屋があり、井戸屋形、土蔵、門など合わせて11棟が指定文化財となっています。有松の有力な絞問屋の屋敷構の典型として価値のある遺構となっています。江戸時代の町屋建造物 卯建(うだつ)・塗籠造り(ぬりごめづくり)・漆喰虫籠窓(しっくいむしこまど)など当時の防火建築となっています。有松絞り・古民家に興味のある方は是非ご来店して下さい。
営業時間:10:00~17:00
住所:〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松2313

(5)旧中濱邸(なかはまてい):(資)中濱商店


中濱邸は、明治期の古い建物で2階は黒漆喰塗り仕上げの塗籠造りで、平成20年に登録有形文化財になりました。東隣の空き地にはかつて染め物工場でありました。現在は有松・鳴海絞を取り入れて、昔ながらの手仕事の味わい&現代の暮らしになじむデザインの布地や布製品ををひとつひとつ手作りし販売しています。
営業時間:10:00~17:00 定休日:火・水
住所:〒458-0924 名古屋市緑区有松2306

(6)中町年行司:中町山車庫


中町年行司(中町山車庫)は、唐子車を納める山車庫。「唐子車」は1830年から1844年(天保年間)に内海の豪商廻船問屋の前野小平治が、20年もかけ黒檀、紫檀などの唐木、珊瑚や象眼を使用したり、輪掛けには青貝をうめた螺鈿で造った豪華な山車を明治8年(1875年)に譲り受けたものだそうです。人形は麾振り人形、文字書き人形、唐子人形の3体のからくり人形で構成されています。大幕は緋の無地、水引幕は白羅紗に金糸で波に鯉の縫い取り、下がる房には珊瑚が使われています。また後ろの天井柱に沿って毛槍を二本立て、冷泉家縁の書の詞文が緑羅紗地に縫い取りされた見送り幕が特徴です。
住所:〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松1910

(7)旧竹田邸(たけだてい):竹田嘉兵衛商店


名古屋市指定文化財・都市景観重要建築物
町屋建築を良く残した、旧東海道を代表する建物のひとつです。主屋1棟・蔵3棟・茶室1棟・26畳の書院造りの座敷からなる。二階の壁は黒漆喰の塗ごめ造り、ひさしには明治期のガス燈が乗り、当時の商家の繁栄ぶりを細かく今に残しています。
営業時間:9:00~17:00 定休日:土日祝日
住所:名古屋市緑区有松町大字有松字往還南175

(7)旧岡邸(おかてい)


名古屋市指定文化財 都市景観重要建築物
江戸時代末期の建造で重厚な建築形態を良く残した建物で一棟の建物としては有松で一番大きなものです。主屋は木造2階建、切妻造桟瓦葺で正面に土庇がつき、2階は虫籠窓。特に台所の釜場の壁が柱を塗りこめて波型に仕立てているのは現存唯一の意匠です。連子格子・なまこ壁・虫籠窓・塗ごめ造りをよく残しています。2階のひさし下の塗ごめ造りが波状になってるのがこの家の特徴です。絞商の町屋の典型の中でも古いものの一つで、今も幕末期当時の間取りをほぼそのまま残しています。
住所:名古屋市緑区有松町大字有松字往還南164番地及び165番地

(8)小塚邸(こづかてい)


名古屋市指定文化財 都市景観重要建築物
1784年の天明の大火後、建造されたものです。主屋1棟・蔵2棟・茶室1棟の構成で、主屋の一階は格子窓、二階は塗籠壁で切妻造桟瓦葺で正面に土庇がつき、隣家との境に卯建がある。塗籠造のうち最も古いものの一つです。明治期まで絞問屋を営まれていました。連子格子・なまこ壁・虫籠窓・塗ごめ造り・卯達が見事なまでに整った建物です。外柱に残る駒止めの環が宿場町の面影を物語っています。
住所:名古屋市緑区有松町大字有松字往還南161

(9)有松天満社(ありまつてんまんしゃ)


ご神体として菅原道真公が祀られています。元祇園寺境内に神祠がありましたが、1798年(寛政10年)この地に移設され、当地新興特産の絞り業最盛期を迎えて1810年(文化7年)八棟造りの荘麗な社殿が建立され、以来絞り産業の町、有松の産土社と仰がれています。
例祭(3月第3日曜)は有松天神春祭として親しまれ、進学祈願祭並びに秋祭り(10月第1日曜)も有名です。特に秋祭りに曳き出される山車3台は布袋車(延宝4年製作)唐子車(天保年間製作)及び神功皇后車(明治8年製作)という名前が付けられており、屋台にからくり人形を載せて精巧優美な伝統芸術の粋を誇り、昭和48年名古屋市の有形民俗文化財に指定されています。
住所:愛知県名古屋市緑区鳴海町米塚10

(11)有松天満社文嶺講(ありまつてんまんしゃふみのみね)


昭和21年GHQの指令で、旧天満社氏子組織が文嶺講として公的に成立しました。昭和39年、有松が名古屋市に合併した時、宗教法人となるとともに、山車まつりや山車の管理も各町内から文嶺講に移管され、現在に引き継がれています。

(11)祇園寺(ぎおんじ)


曹洞宗、1592年から1595年(文禄年間)の創建。当初は円道寺といい、鳴海にありましたが1706年(宝永3年)に猿堂寺と改称、1755年(宝暦5年)現在地へ移動し祇園寺と改められました。境内に33観音石仏や奈良薬師寺の仏足石を模したものがあり、その横には1828年(文政11年)の豪潮の歌碑が建っています。現在は幼稚園が同じ敷地内にあります。

(12)有松一里塚(ありまついちりづか)


江戸時代に東海道の目印として一里(3.9キロ)ごとに置かれた一里塚の一つ。大正13年に国から民地に払い下げられ、塚は消滅しましたが、地元有志が国土交通省に要望し、有松の西端に開通した名古屋第二環状自動車道(名二環)の高架橋下の空き地に、2012年に90年ぶりに復元されることになりました。

(13)長坂道(ながさかみち)


江戸時代以前から、祇園寺前から桶狭間を通り大府や刈谷へ行く古道があり、戦前までは多くの人に利用されていた道であった。現在は小道が1号線まで続いています。

(14)有松神社


高根山という標高54.5メートルのこのあたりで一番高い山の頂にあります。桶狭間の戦いで今川軍の先鋒が着陣し、織田軍の動静を監視した場所とされています。善照寺砦から出た織田軍との激戦の地でもあります。ここにある有松神社は、日清戦争以降の戦没者を祀るため、昭和30年に改築建立されたものです。境内は広場になっていますが、少しさびしい雰囲気の神社でした。

(15)山王坂


1号線の長坂南の交差点から、有松駅に抜けるメインストリートです。残念ながら山王坂の由来はわかりませんでした…。

有松の街並みめぐりまとめ

有松の街並みは、東西で1Kmくらいのコンパクトな街並みですが、江戸時代の面影を残すお散歩コースにはちょうどいい街並みでした。今回はご紹介できませんでしたが、有松には今、新しいお店や観光案内所などもできて、有松絞も若い作家が参加したりと、今後も見逃せないスポットです。

次回は、有松に新しくできたお店やスポットを中心にご紹介していこうと思います!

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